国立国際医療研究センター

Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine
全国に6つしかない国立高度専門医療研究センター

1871年創設の兵部省軍医療附属病院の本病院が起源。国が定める6つの「国立高度専門医療研究センター」の1つとして、感染症・免疫疾患および糖尿病・代謝性疾患の医学研究・開発医療を行う。
輸入感染症や未知の感染症症例にも対応。

病床数:800~

導入の背景

研究室で保有している検体保存用の超低温フリーザー(-80℃)には患者様から頂いた大切な検体を保存しているため、厳密な温度管理による保管が求められている。

温度管理の課題

●温度管理の記録は手動での方法しか無かったため、手間が多くミスが発生する可能性があった。
●繁忙期など毎日の温度管理の確認と記録ができなかった
●夜間、休日、長期休暇など無人時の温度上昇に対応できず、フリーザー内の検体が融解するリスクがあった
●警報が出た場合、実際に何℃を超えたのか把握できず、現状確認のためフリーザーのある部屋まで確認に行く必要があった

エアロスカウト導入のメリット

モバイルビューでは1画面ですべての温度の現状と、過去分の温度の推移が確認可能。
温度管理の記録の手間がシステムにより自動的収集、PC1台で集中管理ができる。記入ミスがなくなる。
温度確認の間隔や警報を出す温度設定などフリーザーの目的によって、細かい指定を個人が簡単に出来る。
土日にメールでフリーザーの現在の温度を送ってもらえる、出勤しなくとも、フリーザーの状況が確認できる。

”導入のメリット”

従来のシステムでは設定変更が煩雑で専門の業者を呼ぶ必要があったが、エアロスカウトでは管理画面のUIが見やすく、ユーザー自身がPC上で温度設定の変更や警報メールの宛先追加など可能であり、状況に応じて非常に柔軟な対応ができる。

低温フリーザへのタグ導入の写真

コンプレッサー異常を感知する予防保全も開始

T15eタグへのリプレイスに伴い、T15eタグの開閉センサー部をコンプレッサーに接続することでコンプレッサーの異常が発生した時に電圧を検知しアラートを発報することが出来るようになりました。

これにより、温度異常が発生する前に異常を検知することが可能になり、さらなる温度管理の精度向上に寄与しています。

【運用後のご感想をいただきました。】

エアロスカウトは国内および国際臨床試験での薬品・試薬・検体への厳格な温度管理に対応し(それに伴う実地監査やサイトビジットへの対策)、また、検査部や薬剤部のISO取得へ向けた試薬・薬品の温度管理に対応した最適なシステムである。

実際に、国立国際医療研究センターでは、新型コロナウイルス感染症やその他の感染症の国内臨床試験および国際臨床試験でエアロスカウトの温度管理データが使用されております。